八重洲のビアホール

ついに見つけ出した!

八重洲にあった。

東京に配属が決まり、

新幹線を降り、最初に支社の総務部を訪ねたのがここ八重洲だった。

もうひとつ個人経営のビアホールを発見した。

看板は店名が判読できないぐらいに剥げていた。

店に入ると、カウンターにはすでに常連のお客さんが座っていた。

カウンター越しにはボータイをしたマスターらしき人が懸命に

生ビールを注いでいる。

なんと、マスターも剥げていた!

私も注文をした。

カウンターの常連のなかには、大学教授、会社経営者などが多く

私の様な若造はひとりもいなかった。

常連のお客さんが勝手に説明して来る。

ビールは2口から3口くらいで飲みきること。

そうすると、ジョッキの内側に跡が付く‥‥

リングの数で何回で飲んだか判る。

 

その当時はじっくりと味わいたかった。

マスター、

何か生ビールがおいしくなるお勧めのおつまみはありますか?

 

特にありません!

??

おつまみはいらないくらい

うまい生ビールなんだよ!

と常連さんの解説が入る。

 

このあと、衝撃が走る。

この店はマスター以外の者はビールが注げないからな!

え!

他の人は注がないんですか?

 

マスター以外の者が注いだビールは不味くて飲めないんだよ!

‥‥‥。

先日のビアハレーモーンの件はそういう事か!