2020-01-01から1年間の記事一覧

ドライビール

この頃、多摩川の巨人練習場の近くに会社が新築のマンションを借りてくれて、 住む事になった。 同僚と後輩の数人で共同生活、 今風に言えばシェアハウス。 或る日、後輩が大量のアサヒビールを買って来た。 私の好きなアサヒ生ビールではなく 「アサヒスー…

美味しんぼのモデル

後に漫画「美味しんぼ」で 主人公の山岡士郎が 銀座のビアホールに 「ビール注ぎ職人がいると、会社の同僚に紹介する‥」があることを知った。 丹波の枝豆と絡めて実にうまく構成されたフィクションでありますが、 支配人に昇格しても現場でビールを注ぎ続け…

アサヒビールの復活

就職して、まだスーパードライの発売する以前の事です。 サッポロビールをつかんだつもりが、間違ってアサヒビールを購入していた という間抜けな事がありました。 大学時代の前述のエピソードもあり、 「あ、しまった!」 薬臭い? 缶のまま、飲みました。 …

アパートの住人

アサヒビールには ほろ苦い想いでがあります。 苦くありません。 飲んだ訳ではないため‥‥。 大学生の頃住んでいたアパートの住人に 他の大学の先輩がいました。 土木関係の社長の息子です。 広島出身で、 なかなか卒業できなくて5年生です。 お金持ちで、ア…

灘コロンビア

八重洲のビアホールの店名は 灘コロンビア。 店主は新井徳司さん。 いまでは、伝説のビアホールとして語られています。 アサヒビールのビアホールでした。 当時、特約店制度で キリンビール・サッポロビール・アサヒビール・サントリービール 複数のメーカー…

八重洲のビアホール

ついに見つけ出した! 八重洲にあった。 東京に配属が決まり、 新幹線を降り、最初に支社の総務部を訪ねたのがここ八重洲だった。 もうひとつ個人経営のビアホールを発見した。 看板は店名が判読できないぐらいに剥げていた。 店に入ると、カウンターにはす…

ビールの味

義理の叔父が上京して来た。 先日、合格発表を確認しに行ってくれた御礼をしたい。 どこでもいい。 食事をしようということであった。 少々高くてもいい。 今思うとせっかく神戸から東京に来たんだから 「日本橋の料理屋」または「銀座のレストラン」 よし、…

表参道のオフィス

日本橋のオフィスはお気に入りだった。 きっと長屋の職人が砥石で、 かんざしの先端を磨いていたり、 近くには三味線屋があったり‥‥。 凍りつく様な寒い朝には同心が手に白い息を吹きかけていたに違いない。 この辺りは八丁堀と呼ばれていた。 親子丼の元祖…

勤務先オフィスビルの地下

日本橋から引っ越し 。 アナログの時代で、 まだ個人の机の上にひとり1台の端末がない時代でした。 総務から説明がありました。 今度のオフィスは今までの様に書類を置くスペースを確保していません。 今後は「ファイルボックス」を使います。 書類は共有と…

或る日、突然

勤務先が 日本橋だった頃は 確か証券会社のビルの7階でした。 その頃、大学の同級生が転勤で佐賀から上京して来て、 一緒に数か月 楽しくアフターファイブを過ごしました。 或る日突然、 佐賀にまた 帰る事になり、 最後の日耀は やはり渋谷に出ました。 あ…

すき焼き

食にまつわるエピソードを つれづれなるままに 記しておりますが、 殆どすべてが 店舗運営に、 生かされていたと思います。 鶏のくだりは 実際に夜の生ビールのとともに提供する「焼き鳥」 コーヒーの焙煎?にも‥‥ 本日の夕食は 「すき焼き」にしました。 ス…

うなぎがお好きな岸朝子先生

その日の また夕方に ご来店頂きました。 コーヒーをお願いします。 先ほどのサインにあなたの名前を入れるのを忘れたので‥‥。 これから うなぎを食べに行くとの事でした。 奥の席には お客様。 岸朝子先生の横を 「名古屋コーチン焼き」と「ピルスナービー…

料理自慢のおばあちゃん

数年前ですが、 お通やか何かの席で、 母が何気なく 昔のエピソードを語りました。 母は長女です。 子供の頃、おばあちゃんが、 「かまどで炊いてくれた、ごはんが本当においしかった!」 それが、よう焦がすんだ。 「炊きたてのお焦げ」です。 底の焦げたと…

夏のスイカ

夏のスイカと言えば、 母の実家は農家だった。 最初の孫でもあり、 祖父・祖母ともに大変可愛がってもらった。 山頂近くの水源地から流れる水は、 夏でも 蛇口を捻ると 氷を入れたように冷たかった。 1度だけしか飲んだ事がない。 とても、おいしかった。 …

朝礼

家庭用製品の事業部への配属が叶った、 毎日、朝礼があった。 新入社員でも当番がまわって来る。 日本経済新聞・日刊工業新聞・日経産業新聞など に掲載の関連記事、コーヒー生豆の相場の発表。 時事問題などに触れて「自身の感じた事」などの発表。 これが…

家庭用コーヒー

コーヒーの家庭用市場は、 依然、インスタントコーヒーが席巻しており、 同期入社のほぼ100パーセントは業務用市場に関心を持っていました。 関東支社エリアに配属になった私は 当然のように業務用市場の支店での研修開始となりました。 依然、業務用市場に…

渋谷のキリンビール

いや、 当日だったかもしれません。 そうです! 当日です! その話は少し、横におきまして‥‥。 横に置いたことを忘れない様にしないと‥・。 そんな友人の励ましもあって、 就任した東京の街。 「私の記憶が確かなら‥」それは、 最初の休日。 「なんちゃって…

都会への配属

日本万国博が大阪吹田で1970で年に開催。 1980年代の関西。 これを言えば、 「東京」と聞いて弾まない心を少しは想像して頂けるかな?‥‥ 東京に赴任の通知があり「暗い雲が立ち始めた」ところに、 突然 台風が発生!! え、東京!! ○○くん、すごいやん!! …

コーヒー職人

鮨職人・洋菓子職人。 洋菓子職人はパテシェと呼ぶようになって20年くらいになります。 洋菓子もこの数年で随分と高級化しました。 ジョイアール名古屋高島屋のアムール・デュ・ショコラ は昨年はイベント期間中に確か27億円を計上? チョコレート単独で…

岸朝子先生のご来店

岸朝子先生はおひとりでご来店。 しかもお店のドアを開けるやいなや 「ご自慢のコーヒー」をお願いします!! であります。 てっきり‥‥ 本日はご来店ありがとうございます。 「どなたかのご紹介でございますか?」 本当においしいわ!! プログラムの様なも…

濃厚なカカオを感じるコーヒー

これが 岸朝子さんと私の最初の出会いでございました。 これ以前も多くのお客様に絶賛して頂いていた「このコーヒー」。 「濃厚なカカオ」をかじっている様だと口にされる方が多く存在しました。 このコーヒーを私は「スーパープレミアムコーヒー」と呼んで…

コーヒーの鉄人

「私の記憶が確かなら」 開店すぐの朝10時過ぎ頃。 お客様といえば、某百貨店の部長がおひとり。 いつものように、開店前からおくつろぎでございました。 そこへ 「ご自慢のコーヒーをお願いします。」 おひとりのご婦人がご来店。 「ご自慢の?」 どなた…