渋谷のキリンビール

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いや、

当日だったかもしれません。

そうです!

当日です!

 

その話は少し、横におきまして‥‥。

横に置いたことを忘れない様にしないと‥・。

 

そんな友人の励ましもあって、

就任した東京の街。

 

「私の記憶が確かなら‥」それは、

最初の休日。

 

「なんちゃって関西人」の私は、

たまたま東急沿線で

暮らす事となり、

最寄駅の「渋谷」へ出かけました。

 

なぜか渋谷。

なぜか埼玉。

「ファッションの109ビル」もない頃、

道元坂辺りだった記憶。

 

突然、眼に飛び込んで来たのは、

「泡ふわふわの生ビール」

ワイングラスに注がれています。

 

しかも「キリンビールのブランド」

 

ガラス越しに‥ 。

 

この情景、現在の感覚では、

何が珍らしいの ??

当時は、生ビールと言えばジョッキでした!

 

キリンビール

 

珍しくないでしょ??

これは、また横道になりますが‥‥。

 

キリンビールは、

当時、寡占状態。

ラガービール一色。

これは、ビール市場全体でですよ。

 

味の印象は

ぐっと、重く、がつんと苦く‥‥。

 

早速、店内へ‥‥。

 

そのワインのようなグラスに注がれた「麒麟の生ビール」は、

 

喉に流し込んでみると、

 

なんと‥‥驚き

苦味は軽く、

「うまみが苦味の前面にある」といった感じ。

 

「まるで魔法の様‥‥」

 

「苦味を注ぎの技でうまみに‥‥」

って言いますか、

この時点では

まだ苦味がうまみにかわっている理由が

「注ぎ方の技」である事を判っていません。

 

今や、当たり前の事ですが。

 

「麦酒職人」

洋菓子職人・鮨職人・コーヒー職人などにまったく、興味がなかった私を

ぐっと引き寄せたのは「ビール注ぎ職人」。

「ガラスウインドー越しの生ビール」

 

次の休日、

わざわざご同行して頂いた同期入社の数人に対して、

「渋谷のビール」で東京のすごいを見つけたぞ、知ってるぞ

と自慢を致しました。

 

高価なため、もちろん「ひとり一杯ずつです」

 

 

なぜだか、自身でも判りません。

「麦酒職人」だったのか。

「うまみのビール」の入り口から入らなければ、

「うまみのコーヒー」の発見はなかった事はまぎれもない事実でございます。

 

まだ全国展開する前で

 

産声を上げてまもなくの

東京に2店舗ほどあったうちの、

渋谷1号店の

キリンシティ‥でございます。