ドライビール
この頃、多摩川の巨人練習場の近くに会社が新築のマンションを借りてくれて、
住む事になった。
同僚と後輩の数人で共同生活、
今風に言えばシェアハウス。
或る日、後輩が大量のアサヒビールを買って来た。
私の好きなアサヒ生ビールではなく
「アサヒスーパードライ」だった。
この頃から
アサヒの生ビールは冷蔵ケースから姿を消し、スーパードライ一色になった。
それどころか、各社から
サントリードライ
私でさえもドライに傾いた。
飲みやすい!
うまい!
キリンビールや、
アサヒの生ビールがうまいと感じるのは、錯覚なのかもしれない!
バブル期で、
トレンディドラマなどが流行した。
キリンビールの深みのあるテイストとは違う
流し込む、酔うための
飲みやすいビールの台頭である。
そんな流れに、
待ったがかかった。